INDEX(インデックス)投資とは

INDEX投資とは INDEX投資
インデックス投資とは?初心者向け解説

~投資自体まだ良く分かっていない人に向けた基本のキ~

NISAやiDecoが始まってから数年が経ち、特に新NISAが始まって2年目となり利用者もかなり増えているようで、「2025年時点で新NISAの利用率がとうとう57%を超えた。」とか言う記事を目にしました。既に始めている人も多いとは思いますが、その中でも人気が高く王道とも言われる投資手法こそが「INDEX投資」です。

今回はその「INDEX投資」がそもそもどういうものなのか。なぜ王道と言われているのか。それらについて深掘りをしていこうと思います。

初心者でも分かる「インデックス投資」の基本|放っておくだけで資産が育つ投資スタイルとは?

「投資を始めるならまずはIDNEX投資!」「初心者向けで堅実な投資スタイル!」「放っておくだけで資産が増える!」など、ニュースやネット、Youtubeなどで言われていますが、”なぜ”初心者向けで、堅実なのか。どういう仕組みになっているかまで分かっている人は、意外と少ない気がします。「どうやらオルカンって奴を買っておけば間違いないらしい」や「S&P500ってやつを買えって言われたから買ってみました」と言う人も多いのではないでしょうか。

もちろん上記が”間違っている”と言いたいわけではありません。INDEX投資は私も将来に向けたお金の準備はINDEX投資を中心軸と考えますし、実際に行っています。今現時点ではもっとも間違っていない大正解な方法だと考えています。

ただ、最初にいいます。「楽しくはない!(個人の感想です。)」これにつきます。

そもそも「インデックス投資」とは?

  • インデックス=株価指数(TOPIXや日経平均株価S&P500など)
  • 個別株ではなく「市場全体にまるごと投資」する方法
  • 市場平均を狙う投資スタイル(アクティブ投資との違い)

ニュースなどで「本日の”日経平均株価”は~」と一度はみなさん聞いた事があるでしょう。あのニュースを聞いて、投資を始めていない人は”なんとなくは分かってはいるものの、深く考えていない(いなかった)”人が多数だと思います。なぜあのようなニュースが毎日流れているかを考えると実は良く分かってくるのです。

【日経平均株価(日経平均225】

日本の代表的な株価指数。東証市場と言う株を売買する市場に上場している、”東証プライム”という名前(称号・凄さ)が付く代表的な会社の中から厳選した、大企業225社の株価をもとに計算されています。トヨタ、ソニー、ユニクロ(ファーストリテイリング)など、日本を代表する企業が含まれています。簡単に言えば、「日本の経済全体の動きをざっくり見るための数字」です。

【TOPIX(トピックス)】

「Tokyo Stock Price Index」の略。”東証プライム”のすべての企業を対象にした株価指数です。日経平均が225社だけなのに対し、TOPIXは市場全体の動きをより正確に表しているのが特徴です。より広い視点で「日本全体の株式市場の動き」が分かります。

【S&P500(エスアンドピーごひゃく)】

アメリカの代表的な株価指数。アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど、アメリカを代表する500社の株価で構成されています。つまり日経平均225のアメリカ版。米国経済を反映する指標として、世界中の投資家が注目しています。「インデックス投資」といえばこのS&P500に投資する人が非常に多いです。やっぱアメリカが最強でしょ。

このように、ニュースで流れているのは”今の景気がこんな感じだよー”と言う事を伝えたくて「本日の日経平均株価は~」と映しているのです。

INDEXを買うってどういう事?どんな仕組みで運用されているの?

INDEX投資とは、そのまんまの意味で、INDEXを丸ごと買う投資方法になります。日経平均株価を買うなら”代表する225社を全部買う”になりますし、TOPIXを買うなら”日本の株全部を買う”と言うわけです。

証券会社が販売する商品に、まさにこのINDEXを販売する商品があります。証券会社さんが対象の株を一旦保有して、それを小分けにして販売するのがINDEX商品です。例えば”日経平均225”と言う商品は日経平均株価に採用されている銘柄を全て買って、同じ割合にして持っておきます。それらを1/1000に分割して、1つを私達が買う仕組みを商品として作っている。と言う訳です。

これらを投資信託であれば「日本の代表する225社を100円分だけ買う」事も出来ますし、ETFの様に「日経平均株価の価格で1口買う」事も出来ると言う訳です。(※ETFについては別途記事を書こうと思いますが、”日経平均株価”という株をニュースで表示される価格で、1株買う事が出来る。という考えだと思ってください。)

日本を代表する詰め合わせパックと言う名の株を、1枚4,000円とかで買うイメージ。

こういう詰め合わせパックみたいなものを”ファンド”と言います。その中でも”アクティブファンド”と呼ばれている物があり、「証券会社で働く優秀な人が、常に儲かる良い商品を探し出して、確実に儲かるよう頑張って選んでいる、知識と経験が詰め込まれた商品」があります。当然それだけ手間暇かかっている訳ですから、手数料がとても高いのに比べて、「ぇ?株価指数の通りに、なんも考えずにそろえてみましたぁ~」と言う商品がこの”インデックスファンド”と言う商品です。当然手間もかかっていないので、手数料が安いです。(ただし”アクティブファンドと比べて”です。)

インデックス商品は、今の経済を表す指標を商品。それを買うわけですから、「経済全体の成長に乗っかる」と言う考えの投資手法が”INDEX投資”と言う訳です。

インデックス投資のメリット

✅ 分散投資でリスクを抑えられる

✅ 長期でほったらかし運用ができる

✅ 投資初心者でも始めやすい

✅ 手数料が安い&運用が透明

株を始めるにあたって、投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」と言う言葉があり、「分散が大事!」とよく言われます。なので大きく損をしない為には複数の投資先にお金を預ける(投資する)事が重要になるわけです。そこで”TOPIX”を買うと言う事は日本の優良と言われている株を全部丸っと買う事が出来るわけですから、分散がされまくってるわけです。

また、世界は成長し続けています。”貧困国”と言う言葉がありますが、今の時代「槍で虫や動物を狩り、木で火を起こして仮面をかぶって山で暮らしている」といった国はほとんどありません。基本的には生活を豊かにするために技術が発展し、それを発展途上国に提供する事でみんなが豊かになっていくわけですから、今やどこの国でも車が走り、物が流通し、人類全体は進化し続け、経済は成長し続けて来ているのです。それは国や地域によって程度はありますが「経済の指標を表すINDEXは成長し続けている」と言う状況です。買って放置しても人が成長し続ける限り株価も成長し続ける商品と言えるでしょう。

また、前の項目でも書いた通り、そういった商品は手数料が安く、必ずその指標と同じ動きをしないとおかしい商品なので、透明度が高く分かりやすい事から、内容が不明確な怪しい良く分からない商品ではない事が分かります。

インデックス投資のデメリット

❌ 短期で大きなリターンは狙いにくい

❌ 下落相場では自動的に損失も被る

❌ 面白みに欠けると感じる人もいる

❌ 銘柄選びに関わるワクワクはない

ここは感情を込めて伝えたい。インデックス投資はあくまで対象(日本とかアメリカとか世界とか)の平均点を狙いに行く投資となります。100点や120点、なんなら10,000点を狙える訳ではないのです。

なぜみんな年末になると「年末ジャンボ宝くじ」を買うのか。だって多くの人は”明日お金持ち人なりたい!”と思ってませんか?今すぐ、出来るだけ早くお金持ちになりたい!そういう商品ではありません。平均点しか取れない商品なので、長く持ち続ければ儲かる商品であり、今すぐ倍になる商品じゃぁないんです。

また、株価は一定ではありません。有名な「リーマンショック」や、もはや忘れられがちな「コロナショック」のような時にはもちろん損失になる事もあります。繰り返しますが”絶対に明日儲かる商品ではない“ですし、”絶対にマイナスになる事が無い商品ではない”事だけは理解して下さい。

また、何も考える必要がありませんので、ただ黙々と「目標をセンターに入れてスイッチ・・・」と機械的に商品を買えば良いだけなので、学びにもなりませんし、「この銘柄がいつか10倍に・・・」なんていう夢は一切ありません。

インデックス投資に向いている人・向いていない人

  • 向いている:忙しい会社員/投資初心者/将来に備えたい人/株自体に興味がない人
  • 向いていない:短期で一発当てたい人/相場を読むのが好きな人/投資にワクワクを感じたい人

インデックス投資は”堅実”、”確実”、”時間をかけてコツコツ”と言う言葉が似合う商品です。貯金感覚でひたすら地味に。日々の株価の動きや、難しい事を考えたくない。株の事に時間を取られたくない。でも・・・それでも将来が不安で何かしておかないといけない気がする!そんな人にお勧めです。

一方で「一攫千金億万長者!」とか、「株価のチャートをモニターに映して、買う!売る!」など、株のトレードをする事でヒリヒリした感じやワクワクするような楽しみ方をしたい方には向いていません。冒頭で書いた通り、インデックス投資は「楽しくない!」のです。

インデックス投資をどう捉えるか?

  • 「市場に勝とうとしすぎない」ことが、長期での勝者になる秘訣
  • 投資の土台として、誰にでも勧められる資産形成の第一歩

インデックス投資は「明日10倍になったりはしない」と前述でも書きましたが、では具体的にどれくらいなのかと言うと、”S&P500”と言う商品は、過去の年平均のリターンが8%~10%と言われています。これはあくまで平均なので年最高では32%の時もあれば、一時的にではありますが-63%の時もありました。あくまで慣らすと8%~10%になります。それでも-63%の時は紙切れになった株が山ほどある中で、最終的には年間-5%くらいで留まる、平均点を取りに行く商品ですので、他の商品に比べて極端に負ける事もなく、ものすごく勝つこともありません。

とは言え8%~10%と言うのは、今の日本の金利に比べて格段に増える計算になりますので、一時的なマイナスと言うリスクを取れる、ゆったりとした心構えを持つ事が重要です。「明日すぐお金が必要だ!」とか、「今の生活が厳しい!」と言った場合には、投資自体をするよりも目の前の事を優先すべきです。ですが、「ほんの少しだけ余裕を作れる」と言うのであれば、これほど良い投資方法は無いと私は考えています。

まとめ|INDEX投資は「ゆっくり確実にお金を増やす」最強の手段

  • 難しいことは考えずに、まず一歩を踏み出すこと
  • 毎月コツコツ積み上げることで、将来の安心を買う
  • 誰でも始められるからこそ、知ってる人が得をする世界

ここまでの内容を理解出来た方なら、誰でも始められ今すぐに始めるべき投資手法ですし、のちに書こうと思いますが、”投資の最適解”と言われている投資手法なので、このインデックス投資を”土台”として、興味が出てきたら「他の手法にチャレンジする為の第一歩」としても良いと思います。

私の記事に書いた、”経営指標(KPI)”のような難しい知識は不要ですし、実際のやり方は別途書きますが、”毎月コツコツ積み上げる”と言う簡単な方法で、堅実・確実を求める日本人にとって、分かりやすく入りやすい方法です。このやり方自体が良くある詐欺的な話ではなく”知ってる(理解している)人が得をする”考えで再現性も高いため、まずは”投資は難しい”とか”ギャンブルなイメージ”を一旦忘れて始めてみませんか?

詳しいやり方は別途記事に書こうと思いますので、そちらもご覧いただければ幸いです。

経営指標(KPI)について興味がある方や、投資を楽しみたい方はこちらも見てね

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