言葉足らずや思い込みは失敗の素

勘違いや誤解は誰も幸せにはならないので、ネタにして昇華させよ? 学び

~これって俺が悪いの?と叫びたいところだが、「原因自分論」で反省の回~

※以下物語の概要です。忙しい方は概要と結論だけお読みください。

1. 曖昧な指示(「いつものメンバー」)の受け取り方に問題があった

お客様の「いつものメンバー」という表現に対し、過去の状況を正確に確認せずに判断を進めた結果、招集メンバーを誤った。

2. 会議招集前に関係者への説明・調整が不十分だった

To(必須)参加者として設定したB部長に、打ち合わせの趣旨や背景を事前に伝えておらず、混乱と不信を招いた。

3. 「忙しさ」を理由に確認や段取りを後回しにし、結果的にミスにつながった

他業務の多忙を理由に、重要な確認や関係者フォローを後回しにしたことで、ミスの芽を摘めなかった。

・・・さてそれでは書き出します。

事前の軽い通告もあって、昨日定時後にお客様より電話がありました。内容は新たなプロジェクトに私を参画させたいが、既に別のプロジェクトが入っている為負荷がかかる事を見越し、私のチームメンバーの中から会議に同席させ、実際の作業は私から伝える事で代わりにやってくれるメンバーで良い人がいないかと求められた。

こうなる予見はあったし、事前に一人目星をつけていた。手が空くよう彼の仕事の共有化も始めていたため、内容としては問題ない旨を伝えた。

だがここでいつも私が抱える問題が発生する。わたしは”現場責任者”というふんわりとした立場で、役職がある訳でもなく、定例の場には呼ばれていない。


お客様:「じゃぁおおむねその方向でお願いしたい。正式に御社に依頼したいので、Sさんと打ち合わせしたいんだけど、調整お願いできる?急で申し訳ないけど、明日か明後日に。」

てんむす:「候補日とかありますか?」

お客様:「では・・・。(候補を三つほど挙げてもらった。)」

てんむす:「どなたを招集されたいですか?」

お客様:「ん-、”いつものメンバー”かな。」

てんむす:「すみません、私参加してないので・・・Sさんは確定ですよね。Aさんですかね?」

お客様:「そうそうAさん」


Aさんは課長で私の上長なので、早速連絡。


てんむす:「A課長、夜分にすみません。お客様からこういう連絡がありました。」

A課長:「ぇ?それっててんむす君が”現場責任者”で一番わかってるし、業務的に問題ないならOK出しちゃっていいんじゃないの?」

てんむす:「確か問題はないと思ってます。ただ、現場の意見としてはその旨はお客様には伝えてあります。正直”現場責任者”ってふんわりしてて、どこまで権限があるのか・・・それはもちろんお客様もご存じなので。気を使って頂いてるのかもしれません。私が決めていいのであればもちろんOKですし、そういう許可も貰いましたって言えるので、その旨連絡しちゃいますがどうします?」

A課長:「どうだろう・・・私はそう思うけど。一応S部長にも連絡してみるよ。」

てんむす:「ちなみに招集希望はS部長とA課長って言ってました。」

A課長:「え?俺?最初の1回目以外は参加してないんだけど・・・」

てんむす:「あれ?そうなんですか?いつも報告はA課長から貰ってるのでてっきり・・・お客様は”いつものメンバー”って言っていて、A課長って言ってましたよ?」

A課長:「〇〇さん(立場的にはお客様よりちょっと上の同じ役職だけど偉い人。全体を見ている。)との打ち合わせには、S部長とB部長が出てるらくて、最近出てないんだけどなぁ・・・分かった、とりあえずS部長に伝えておくよ。」


念のため補足しておくが、私の会社としては上長ではあるA課長だが、同じお客様のもとに出向はしているが現場が異なる上司である。私の現場の事をそこまで把握しているわけではない。部下からのお願いは右から左へ受け流す系だが、フォローすると能力は優秀な課長さんで、歳も近く話しやすい上司である。


A課長:「お客様から打ち合わせしたいと言う事なので参加させてもらうし、3つの候補の中であればいつでも大丈夫って言ってたよ。」

てんむす:「分かりました。それでは候補日の中からお好きな時間で招集して頂くよう連絡しておきます。」


そして翌日(というか書いている本日)A課長より「招集来てないけどフォローしてもらえる?」と催促が。別件もありバタバタしていたが、短期間での調整なのでそちらを優先。

タイミングを見計らいフォローする。しかしメインプロジェクトの審議準備などお客様は忙しい事もあり。「てんむす君、申し訳ないけど明日の〇〇時で招集代わりに送ってもらえるかな・・・?」と依頼された。大手企業のお客様は実務よりは、計画立案や調整、我々外注要員を計画的に作業させるための事務作業や準備でへとへとになるのは良くある話である。私のような現場責任者はそれのサポートも仕事の内だ。ここでふと、先日のA課長との会話を思い出した。


てんむす:「〇〇さん。念のため確認ですが、招集対象はS部長とA課長であってますか?」

お客様:「あってるよー。一応過去のOutlook確認するね。・・・あー、申し訳ない・・・違うわ。Bさんだった。」

てんむす:「なるほど!わかりました。その二人だけで大丈夫ですね。」

お客様:「うん、”いつものメンバー”でお願いします。」


改めてフォローしておくが、この”お客様”を責めないで欲しい。その方は流石大企業に勤める社員。その中でもかなり優秀で、優秀すぎるゆえに色んなものを任されてしまうが、全てをかなり慎重かつ確実に進める本当にすごい人である。危機回避や事前フォローに重きを置く慎重派なので、Outlookの参加者を念のため確認する事で、勘違いを回避できたのだ。(ただ、大体疲れてる。)

うちは中小企業。部長とはいえ、会社の経営もこなしつつ、複数の取引先に対しての営業的な事も実務として行う。当然多忙だ。その中で今日明日のスケジュール調整。まずはスピードを優先だ。私には短納期の特命(別件)も受けている。そっちに早く集中し仕上げなければならないし、午後には打ち合わせも入っている。長く言い訳をしすぎた。単純に”忙しかった”のである。

早速Outlookで会議招集を展開する。必須(To)参加者はS部長とB部長とお客様。宛先間違ってないよな?よし・・・送信っと。さて仕事に戻るか・・・。

そろそろ勘のいい方は、分かっている頃でしょう。今回のキーワードは”いつものメンバー””忙しかった”という点である。

お昼を食べ、午後一の会議の前にメールをチェックする。するとB取締役よりメールが。

B部長からの文面「申し訳ないが、私はその時間別件があり今回は打ち合わせに参加できそうない。どういう打ち合わせの内容か、教えてもらえないだろうか。」

察した。そうか、”いつものメンバー”に勘違いが生まれており、A課長は全て知っているが、B部長には内容が伝わっていない。”慌てて”メールに事の経緯を返信するため、文章を綴る。そして気づかない。文章を書いている間に、B部長からのメールを読んだA部長→B部長へ内容を伝え、私あてにメールが届く。

B部長からのメール:「A部長から内容聞きました。今回は申し訳ないが不参加で。」

間に合わなかった・・・だが、事の経緯は送った。しかしS部長よりとどめを刺されたメールが届いた。


S部長からのメール:「To(必須参加者)で送るなら、事前に調整や内容の説明はしておいてもらわないと困りますね。私は事前に聞いてたから大丈夫だけど。気を付けて下さい。」

ごもっともです!!!!!

その後、まず謝罪。A課長にも即座に状況を報告。S部長へなぜ今回の事が起こったのか、説明をきちんと説明し、おそらく沈静化されたと・・・思いたい!しかしそれで終わってはしょうがない。きちんと反省はすべきだ。

※以下結論↓


1. 曖昧な指示(「いつものメンバー」)の受け取り方に問題があった

お客様の「いつものメンバー」という表現に対し、過去の状況を正確に確認せずに判断を進めた結果、招集メンバーを誤った。

2. 会議招集前に関係者への説明・調整が不十分だった

To(必須)参加者として設定したB取締役へ、打ち合わせの趣旨や背景を事前に伝えておらず、混乱と不信を招いた。

3. 「忙しさ」を理由に確認や段取りを後回しにし、結果的にミスにつながった

他業務の多忙を理由に、重要な確認や関係者フォローを後回しにしたことで、ミスの芽を摘めなかった。

いかがだったでしょうか。ひょっとしたらこんな私に同情し、慰めの言葉をかけてくれる方もいるかもしれません。(いないかな?もしいるならコメント下さい><。)

ただ、こういうきっかけを「馬鹿だなぁこいつ」って笑ってもらえれば本望。失敗から反省し、ネタとして昇華させ、自分事として学び、誰かに刺されば良いなと思っています。

そしてお約束「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」と言う言葉でしめくらせて頂きたいと思います。(フィクションだよ?信じて?※あとは行間をお読みください。)

以上でした。

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