~初心者にもわかる意味と目安・高すぎると危険な理由~
投資系の情報を読みあさっていて、色んなところに出てくる言葉。なんとなく意味を知っていたり、なんとなく理解しているつもりになっている言葉って結構ないですか?私もまさにそれ。なので改めて自分自身の理解を深めるためにこのような記事を書いてみる事にしました。
「こんなの検索したらいくらでも出てくるじゃん。」って私も思ってます笑。なのであくまで自分用。あとは私自身がこれらに対してどう考えているか。を書き綴ったものです。
高配当投資をする上での重要なポイント
新NISAの開始などをきっかけに、高配当株投資を始めた人が増えてきました。
最近の市場では「利回り4%以上で買えた!」と喜ぶ声もよく聞きます。
でも、その銘柄が“無理して配当を出している企業”だったらどうでしょうか?
実は、高配当株を選ぶときに重要なのが【配当性向】という指標です。
この記事では、配当性向の意味や目安、そして「高すぎる配当性向がなぜ危険なのか」を初心者にもわかりやすく解説していきます。
配当性向とは?企業がどれだけ利益を還元しているかを表す指標
「企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを株主に配当金として還元したか」を示す指標です。
▼ 計算式はこちら:
配当性向(%)= 配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100
たとえば、ある企業が100億円の当期純利益を出し、そのうち40億円を配当として株主に還元した場合、配当性向は「40%」となります。
配当利回りとの違いは?両方チェックが基本!
よく混同されがちなのが「配当利回り」との違い。
- 配当利回り:株価に対して、どれだけの配当がもらえるか
(配当金 ÷ 株価) - 配当性向:企業の利益に対して、どれだけの配当を出したか
(配当金 ÷ 利益)
つまり、「株主目線で得かどうか見る」のが配当利回り、「企業目線で無理してないか見る」のが配当性向、というわけです。
ここでのポイントは稼いで最後に残ったお金のうち、何%を私達に分けてくれるか。もちろん全額もらえたら嬉しいですが、企業自身が成長に投資してくれないと、利益は増えませんしいつか衰退します。
そうなった時は配当金が減ってしまいます。怖いです。
配当性向はどれくらいが理想?高すぎると危険な理由
🔹 一般的な目安は「30〜50%」
業種にもよりますが、30〜50%程度が健全とされる配当性向です。
上でも書きましたが利益の一部は事業の成長や将来への投資にも必要ですから、すべてを配当に回すのは危険とされています。
🔻 高すぎる配当性向の落とし穴
配当性向が70%を超えていたら注意、
100%を超えていたら相当ヤバい可能性があります。
なぜかというと、それは「利益以上に無理して配当を出している」状態。
場合によっては、借金や手元資金を削ってまで配当を維持しているケースもあります。
株主さんに株を持ち続けてもらう為に、無理やり配当金を渡し続ける。それは自分が稼ぐ以上に女性にプレゼントを無理しているようなものです。金の切れ目は縁の切れ目となってしまいそうですね笑
実際にありがちな「高配当株の罠」
私自身も過去に「利回り6.5%」という高配当銘柄を買って、失敗した経験があります。
あとからよく見ると、
- 配当性向は120%超
- 業績は右肩下がり
- 現金も減少中
という三重苦状態でした。最終的に「減配」→「株価急落」というパターンで大ダメージ。
当時の自分に配当性向の大切さを教えてやりたい…。
特に「減配」は高配当投資において、最も嫌な言葉なんです。減配されて失望し、株が売られる。配当金も株価も下がってダブルパンチ。これが最も最悪なシナリオです。
配当性向が高くてもOKなケースもある
例外として、インフラ系(電力・通信など)や不動産リート(REIT)のように「成長よりも安定重視」の業種では、配当性向が高くても許容されるケースがあります。
こういった企業は設備投資が一巡しており、キャッシュフローも安定しているため、利益の大半を株主に還元しても問題が少ないのです。
私もREITのETF(機会を見つけて紹介します。)を持っていますが、配当が高くてうれしい反面、大きな株価の上昇は今のところしていません。
油断は禁物。やはりキャッシュフローや利益の持続性と合わせて判断する必要があります。
配当性向とセットで見るべき指標
配当性向は単体では不十分。以下の指標と一緒に見るのが鉄則です。
- 配当利回り(高すぎないか?)
- EPS(1株あたり利益)(伸びてるか?)
- 営業キャッシュフロー(実際にお金が入ってきているか?)
- 配当金の過去推移(増配実績があるか?)
数字だけじゃなく、「企業の配当方針」もIR資料で確認しておくとベターです。
まとめ|“利回りだけ”に騙されるな!配当性向は健全性の目安
高配当株投資において、「利回りが高い=正義」ではありません。
配当性向が極端に高い企業は、無理して配当を出しているリスクがあります。
逆に、利回りがそれほど高くなくても、安定的に増配している企業のほうが将来の配当収入は増えやすく、安心感もあります。
まとめ
- 配当性向は30%~50%が理想
- 配当利回りと合わせてみておきたい指標が「配当性向」
- 利回りが高い時ほど見るべき指標
- 配当性向が高い=無理してお金を貢いでる危険な状態
配当利回りを見た後には絶対に見て欲しいのがこの「配当性向」です。「減配」の時の辛さは上で書きましたが、配当性向の低さには夢と希望があります。まだまだ配当を出す余力があるので、減配の時と真逆の動き「増配」によって、株価も上がって配当金も増える。
さらに自社株買いなんてされた日にはもう、惚れるしかない!
いよいよ「配当性向」について書けました。となると次は・・・?
最初にも書きましたが、自分の整理のために書いたものでもありますので、どうしても分かっているからこそ”書こうと思いつかなかった”事もあると思いますので、そういうのも思い出したら書いていこうと思います。少しでもこれを読んだ誰かの参考になれば。
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