高配当株投資で注目すべき10の重要指標|初心者でもわかる徹底解説

超重要指標 高配当投資

高配当投資家を目指しているてんむすですが、私が私なりに注視している指標を10個厳選した、スクリーニングの方法を書いてみたいと思います。てんむすのメインとして使っている証券会社は「楽天証券」です。同じ楽天証券ユーザや、まだ口座を作ってはいないが、高配当投資を始めてみたい!という方に刺さればよいなと考えています。


はじめに

高配当株投資は「安定した配当収入」を得るための魅力的な手法です。しかし、利回りだけを見て飛びつくと、思わぬリスクに巻き込まれることも。

この記事では、高配当株を選ぶ上で絶対に見逃せない10の重要指標を、初心者の方にもわかりやすく解説します!

各指標の見方や調べ方なども併せて書いていこうと思いますので、もし「内容は分かったけど、どうやってそれらの情報を判断したらいいの?と思う方もいると思います。今回は楽天証券をメインとし、楽天証券の株取引き用スマホアプリ「iSPEED」で、実際にどこを見たらよいかも解説して行きます。


✅ 1. 配当利回り(Dividend Yield)

最も注目される指標の一つ。
現在の株価に対して、1年あたりどれだけの配当がもらえるかを示します。

  • 計算式:年間配当金 ÷ 株価 × 100
  • 目安:3~5%台が安定圏、6%超は要注意
  • 利回りが高すぎる場合、株価が下落している可能性や減配リスクも。

場所:【銘柄詳細】→「指標」タブ内

  • 「配当利回り(予)」として表示されます。
  • 年間予想配当 ÷ 現在株価 から自動計算された数値が表示されます。
  • 記念配当(一時的な配当)には注意が必要。

✅ 2. 配当性向(Payout Ratio)

会社が稼いだ利益(純利益)のうち、どれくらいを配当に回しているかを見る指標。

  • 計算式:配当金総額 ÷ 純利益 × 100
  • 目安:30~50%が健全圏
  • 高すぎると無理をして配当している可能性があり、減配のリスクも。

場所:【銘柄詳細】→「四季報」タブ or 「指標」タブ

  • 「配当性向」の項目が明示されています(%表記)。
  • 無い場合は「1株益(EPS)」と「1株配当」から計算も可能です。

✅ 3. EPS(Earnings Per Share)

1株あたりの利益を表す指標。企業の稼ぐ力の基本です。

  • EPSが年々増えていれば、配当の原資が増え、将来の増配が期待できます。
  • 減少トレンドが続くと、減配のサインになることも。

場所:【銘柄詳細】→「指標」タブ or 「財務」タブ

  • 「1株益(EPS)」として表示されます。
  • 「財務」タブで過去のEPS推移も確認できます。

✅ 4. ROE(Return on Equity)

自己資本(株主のお金)を使って、どれだけ利益を上げたかを示します。

  • 10%以上で高収益企業の目安
  • ROEが高く、かつ安定している企業は配当も維持・増加しやすい傾向。

場所:【銘柄詳細】→「指標」タブ

  • ROE(自己資本利益率)として明示されています。
  • 数値が10%以上あるかが一つの目安。

ROEについて書いた記事はこちら


✅ 5. 自己資本比率(Equity ratio)

財務の健全性を見るための重要指標。倒産リスクの低さや、減配耐性の高さに直結します。

  • 目安:40%以上が望ましい
  • 借金が多い企業(低自己資本比率)は、不況時に減配するリスクが高まります。

場所:【銘柄詳細】→「財務」タブ

  • 「自己資本比率」または「財務健全性」の項目に表示。
  • 40%以上あると安定と見なされます。

✅ 6. PBR(Price Book-Value Ratio)

株価が企業の資産価値に対してどれくらいの水準かを見るバリュー指標。

  • 1倍以下=割安の可能性あり
  • 高配当かつPBRが低い場合、バリュー投資としても魅力的。

場所:【銘柄詳細】→「指標」タブ

  • PBR(株価純資産倍率)が表示されます。
  • 1倍を下回っているかどうかがポイント。
  • 下回ってないといけないわけではないが、高すぎる場合は注意。

PBRについて書いた記事はこちら


✅ 7. PER(Price Earnings Ratio)

株価が利益の何倍で評価されているかを示す指標。

  • 目安:10~15倍が平均的
  • 高すぎるPERは割高、低すぎるPERは市場から懸念されている可能性あり。
  • 配当利回りが高くても、業績悪化でPERが低い場合は注意。

場所:【銘柄詳細】→「指標」タブ

  • 「PER(予想)」として掲載。
  • 業種平均と比較して割安か確認しましょう。

PERについて書いた記事はこちら


✅ 8. 累進配当を採用しているか

累進配当とは、「減配せずに、業績に関係なく維持または増配を目指す」方針です。

  • 企業の株主還元姿勢の強さを示します。
  • 日本でも少しずつ導入企業が増加中(例:JTなど)。

場所:【銘柄詳細】→「四季報」タブ → 企業コメント欄

  • 「累進配当方針」などのキーワードが書かれていることがあります。
  • 無い場合は、企業IRや公式サイトで「配当方針」確認がおすすめです。

✅ 9. DOE(株主資本配当率)を採用しているか

DOE(=株主資本に対する配当の比率)は、配当性向よりも安定性を重視した指標です。

  • 業績に左右されにくく、安定配当が実現しやすい
  • 長期的に高配当を目指すなら、DOE採用企業は注目!

場所:iSpeed内では明示されていません

  • DOEを採用しているかは、企業のIR資料や配当方針ページをチェック。
  • IRサイトで「DOEを重視」などの記載がある企業(例:三菱HCキャピタルなど)に注目。

✅ 10. 増配・減配の履歴

過去の配当実績を確認することで、企業の配当に対するスタンスや安定性が見えてきます。

  • 連続増配企業(例:花王、オリックスなど)は信頼度が高い
  • 減配実績がある企業は、今後も注意が必要

場所:【銘柄詳細】→「四季報」タブ or 【チャート】タブ内 →「業績推移」

  • 「配当の推移」や「1株配当」の年ごとの実績が掲載されていることがあります。
  • 載ってない場合は【企業IRサイト】の「配当金の推移」ページで確認するのがベスト。

💬まとめ:数字に強くなくても、この10指標を押さえれば失敗しない!

高配当株投資は、「いかに安定して受け取り続けられるか」が勝負です。
今回ご紹介した10の指標を総合的にチェックすることで、安心して長期保有できる銘柄が見つかるはずです。

特に最近重視しているのが、後半に書いた「累進配当」や「DOE」です。貰える予定の配当金を”減らさずに・増やしてくれる”事を宣言してくれている訳ですから、感謝の極みです。もちろんそれが出来る会社には、稼ぐ力や支払う為の余力がないと出来ませんから、それ以外の指標が重要になります。

配当金が増えると利回りが上がりますが、そんな素敵な株は市場が見逃しません。当然買われますので価格が上がり配当利回りも下がり、結果元の配当利回りに落ち着く動きがあります。結果インカム(配当として貰えるお金)が増え、キャピタル(株価の増加に)も増えるのでダブルでおいしいです。

一方で、高配当株や株主優待で最も恐れるべきは「減配・無配転落」や「優待改悪・優待廃止」です。貰えるものと期待していたのに”梯子を外される”わけですから、失望売りがえげつないです。インカムもキャピタルも両方減ってダブルパンチとなります。「卵は一つの籠に盛るな」と言う名言がありますが、記載した10指標に合致していても安心せず、複数の銘柄に分散を心がけましょう。一つの銘柄が減配しても、他の株が増配していれば、トータルではプラスになるはずですから。

今後はスクリーニングされた銘柄の記事を紹介しようと考えて、ちょっとワクワクしてます。「この企業って高配当株としてどうなの?」と気になる銘柄があれば、コメントやお問い合わせからお気軽にどうぞ!

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