経営指標(KPI)って何?

経営指標って言われても難しい 投資の学び

投資系の情報を読み漁っていて、色んなところに出てくる言葉。なんとなく意味を知っていたり、なんとなく理解しているつもりになっている言葉って結構ないですか?私もまさにそれ。なので改めて自分自身の理解を深めるためにこのような記事を書いてみる事にしました。

「こんなの検索したらいくらでも出てくるじゃん。」って私も思ってます笑。なのであくまで自分用。あとは私自身がこれらに対してどう考えているか。を書き綴ったものです。

経営指標(KPI)とは

大前提として、経営指標(よくKPIって呼ばれます)は経営者や投資家の方々が、「どうしたらうちの会社はもっと利益を上げれるだろうか。」や「この株はどれくらいの価値があって、儲かる可能性があるのか。」などを、指標(独自の考え方ではなく一般的な考え方に落とし込んだもの)として数値化したものです。

例えば「うちは今月1万円儲かったぜ」と個人の私が言うのと、「うちは今月1万円儲かったぜ」と大企業の社長が言うのでは、全然意味が違いますよね?だって使ってるお金も動いている商品も働いている人数とかも全然違う訳ですから笑

そういった”違い”を揃えて初めて比較ができるわけです。今回の例で言うと、個人の私の力で出来る能力を企業でやったらどれくらいの金額になるか。それを同じ条件に揃えて比較すると、

  • 個人での1万円はすごい
  • 大企業での1万円はむしろ心配される

と、こうなりますよね笑。

これを投資や自分の商売に置き換えると、”同じ一万円稼ぐところに投資するなら、少ないコストで儲けを出す会社の方が良くない?”と、言う見方が出来ると思います。

経営指標(KPI)の必要性

おそらく”なんとなく分かった。それで?”と言うのが一般的な感想だと思います。では、経営指標がどうして必要なのか。これを考えて行こうと思います。

例えば仕事での例で言うと、「全然儲かってないぞ!もっと頑張れ!」と上司から言われたとします。感情的には理解できますが、これを言われた時の心情はこうです。

  • 目標(目指すところ)がなく、どれくらい頑張ったらいいのか分からない
  • 具体的に何をしたら儲かるか分からない。
  • そもそも儲けが出ていない原因が分からない。

考えられる目標や原因、手法などを文字として挙げてみると次のような事が思いつきます。

  • 売上を伸ばす
  • 原価(商品を作るときにかかる費用)を下げる
  • 固定費(何もしなくても必ずかかってしまう費用)を見直す
  • 生産効率を上げる(費用は同じでも一瞬で大量の商品を作り上げる。)
  • より売れる商品を開発する(需要を独占できる。)

では「売り上げを伸ばす」一つをとらえても、明日から無限に売上が伸ばし続ける事が出来るわけではないですよね?目標のせていが必要ですし、「今の売上を来月100倍にしろ!」なんて無茶な事を言われてもさすがに無理な訳で・・・。そこで必要なのが、この経営指標と言う訳です。

経営指標(KPI)が必要な理由は、企業の目標達成に向けた進捗を可視化し、的確な判断や行動を促すためです。KPIを設定することで、業務の成果を数値で把握でき、課題の早期発見や改善策の立案が可能になります。また、従業員の意識統一やモチベーション向上にもつながり、組織全体の生産性向上や戦略的な経営を実現する上で欠かせない要素となります。

と、難しく書いてはみましたが言ってみると、誰が見ても分かりやすく、今私たちが、どこらへんの位置にいるのか、最終的にどれくらいを目標にしたらよいのか。さらに具体的に何を、どのように改善しないといけないか。これらを表現する為に一定の基準で共通に定められた計算式で出した目安(?)が経営指標です。これはあくまで会社経営陣や実際に目標を定められた社員にとって必要なもの。

では投資家からの目線で言うと、この会社が今どれくらいの価値であったり、利益を出す能力を持っていて、今が安いのか高いのか、将来どれくらい株価が成長しそうかなどが、その経営指標と言う名の”目安”によって見える化(数値化?)されたものになります。

私が仕事として運用しているシステムにも、そういった情報が重要視されていますし、経営陣の方々は株主やお金を貸してくれる銀行さんなど(一般的に利害関係者と呼んだりします。)に、こういう情報を求められています。

具体的にどういうものを言うの?

”経営指標”や”KPI”って言われても〇文字熟語みたいなものや、アルファベット〇文字の略称っておぼえずらいし、なんか難しそうですよね笑。そしてそういうのが沢山ありすぎて、拒否反応を覚える人も多いと思います。そんな中、いきなり”経営指標(KPI)”なんて言われても、どれの事?ってなるかと思います。

なので、今回はあくまで個人ブログですし、投資をする事を考えた時によく出てくる経営指標をピックアップしてみました。

配当利回り
 現在の株価に対する年間配当金の割合。1,000円の株が利回り3%であれば、年間30円貰える。

配当性向
 会社の最後に残った利益のうち、どれだけを配当に回しているかの比率。

営業キャッシュフロー
 本業による現金の稼ぎ具合。

自己資本比率
 会社の価値と自分たちが用意した(または株主さんに出資してもらった)との割合。

ROE(自己資本利益率)
 会社の価値に対してどれだけ効率的に利益を出しているか。※今回の例にした記事みたいな話

ROA(総資産利益率)
 借金(他人の力を借りたもの)を含めた会社の能力に対して、どれくらいの利益を出しているか。  ※こっちも捉えようによっては今回の記事と似たような話かな?

EPS(一株当たり利益)
 会社の最後に残った利益を今ある株数で割った、1株あたりの利益。

有利子負債比率
 自分たちが用意した(もしくは株主さんから出資してもらった)金額と、銀行からの借金の比率。

・・・書いてみて分かったのが、あくまで高配当投資に偏りがちですが、他にも沢山あります。たとえば”PBR”って言う割安度を示した指標とか、経営者からの視点で言うと”ROIC”っていう、新しく利益を生むためにどれくらいお金を出して、それを回収出来ているか。などですかね。あとは”PER”とか”DOE”とか”累進配当”とかも書きたい・・・。

それぞれの経営指標について、より詳しい内容については、私自身も改めて頭に入れて行きたいので、思いついたものから、今後書いていこうと考えています。

最後に

私自身が億越えトレーダーではないですし、投資で大成功した!と言えるほどの立ち位置ではありませんが、学生時代に簿記を学び、経理の実務経験や講師を務めた事もあったり、今の仕事が会計がらみのシステムを開発・運用してたりと言う事もあり、唯一胸張って語れる内容なので、こういう記事を書き始めました。

個別株を買う時には、こういった内容を知っておくことが判断材料の一部になると私は思っていますが、「実際にじゃぁどこまで見ているかと言うと、どうだろう?」と振り返った時に、実はそこまでチェック出来てないなと、改めて思いました。だからこそ、今この資産額なんでしょうね・・・。

最初にも書きましたが、自分の整理のために書いたものでもありますので、どうしても分かっているからこそ”書こうと思いつかなかった”事もあると思いますので、そういうのも思い出したら書いていこうと思います。少しでもこれを読んだ誰かの参考になれば。

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