~てんむす流投資術~
いつ買うの?いつ売るの?株の売買タイミングについて私の経験を書いていこうと思います。あくまで個人的なルールや考え方になりますので、これが正解ってわけではないので参考程度に読んで下さい。
今ここ!現在値を忘れない。そもそも高配当投資とは。
大前提として、投資の手法は大きく3つあると思っています。(個人の見解です。)
- タイミング投資/成長投資 安い時に買って高い時に売る。一般的な株取引のイメージ。
- 高配当投資 会社の利益を株主に分配する”配当金”を目的とした投資。
- 優待投資 配当金の代わりに会社の商品や金券が貰える。桐谷さんが有名。
前提として、高配当投資の目的は高い配当金を出してくれる会社の株を買って、現金でリターンを貰う。株主優待の様に商品や金券貰う(優待投資)とか、買った値段より高い値段で売ってその差額を貰う(タイミング投資・成長投資)ではありません。
買い時について→なぜてんむすが経営指標(KPI)の記事を書くのか
買い時についてはシンプルで、安い時に買う。これはタイミング投資や成長投資と同じ考えです。ただし単純なチャートでの株価ではなく、配当金を中心に考えている。ここが重要です。
まず大前提として配当利回りです。一般的に高配当株と言うのは、株価に対して年間3%以上の配当金を出してくれる会社を指します。私のルールでは原則”配当利回り3.75%以上”が基準になります。その理由は3.75%の配当に税金20%を差し引くと、3%になる。と言うシンプルな理由です。
例:10,000円×3.75%=375円 → 375円×(1-0.2)= 300円(税引後で3%となる。)
もちろん銘柄の特性や欲しい気持ち、NISA口座で買うか特定口座で買うかによって、変えたりします。
次に配当利回りがクリアした後は、経営指標の分析に入ります。配当金は増え続けているか、会社の利益に対して無理した配当を出していないか。一時的な配当金の増額(特別配当など)や株価が下がり続けている事で利回りが上がっている株でないか。そういうチェックをします。
- 経営指標が良い数値である
- チャートが右肩下がりではない(年足などでチェック!)
- 特別配当ではない

特に配当利回りが高すぎる会社の場合は、株価チャートや指標が悪い事が多いです。特別配当で利回りが高い会社の場合は通常時の配当金を元に”普段の配当利回り”を自分で計算します。
狙いたい買い時(タイミング)と購入量について
買いたい時にお金がない。これが一番つらい時です。その結果特に今の時期、ボーナスや配当金が入ってくるので「一気に買っちゃおうかな」と思いがち。過去に何度も経験しています。私の買うタイミングは以下の3つです。
- 決算発表の結果や指標が良いと判断した時。
- 市場全体で暴落が起きた時。
- 気分(マテ)
まずは決算発表で良い結果を出した会社です。増配を発表したり、累進配当を宣言したり、と配当方針も決算発表などで発表します。
しかし大体そう言う時は買おうとしても遅く翌日にはその株はグンと上がってしまっている事がほとんどです。なので、その熱が収まる1週間後くらいから様子見をして少しずつ買っていきます。
まれに好決算を出しても下がる会社もあります。そう言う時に指標をチェックして良さそうなら買っていきますが、あくまでちょっとづつです。さらに下がるかもしれないので^^;
次に市場全体で暴落が起きた時です。リーマンショックやコロナショック、ここ数年でも短期的に大きく下げた場面が数回起きました。
高配当株は利回りを中心に考えるので、一時的に大きく下げた場合”優良な企業なのに利回りが高くなっている”と言う状況になりますので、「今までは買えなかったけど今なら買える!これはお得だ!」と市場は判断する為、下がりにくいのが高配当株です。
とはいえ、どこまで下がるか分からないので、こちらも少しずつ買っていきます。
あとはノリとテンション(笑)もちろん指標をちゃんと見て、問題なければ買っていきます。
買い時は分かった売り時は?(今回のメインテーマ)
最初に結論を言ってしまうと。「基本売らない!」です(笑)
序盤に書いた通り、目的が配当金を得る事。さらに深掘りして言うと「永久的に配当金を貰い続ける事」が目的になります。ひたすらホールド。ガチホ。株価が下がっても関係ない!最低でも貰った配当金が買った値段を超えるまで持ち続ける!こんな考えです。
とは言え売る事はもちろんあります。それが以下の条件です。
- 口座入れ替え:特定口座→NISA口座 もしくは NISA口座→特定口座
- 減配した時
- 今後の配当が見込めなくなった時
最初の口座入れ替えですが、まだ新NISAが始まる前に買った株や成長投資枠を使い切ってしまった後に特定口座で買った株があった場合、損出し(※そのうち詳しく書きます)も兼ねて、現在含み損が大きく永久保有を決めた株から売って、NISA口座で買いなおします。
そしてこれは今後の話。新NISAの口座は上限があるため、積立枠と成長投資枠共にいっぱいになった時、特定口座で買いなおす予定です。売り方は永久保有したい株で、単元に到達している物から売っていきます。
この理由に”貸株”と言うサービスがあります。このサービスはリスクがありますので、いつか別な記事で詳しく書こうと思います。簡単に言うと単元で株を貸すと利息が貰えるサービスです。
高配当投資の天敵とも言える”減配(改悪)”
この考え方は優待投資にも共通するところですが、高配当投資をしていて最も恐ろしいもの。それが”減配”です。優待投資では”優待改悪”がそれにあたります。
高配当投資の一番の目的が”配当金が貰える”なので、その金額が減ったら嫌ですよね?言葉を選ばずに言うと「いっぱいお金くれるって言ってたから買ってるのに!じゃぁもういらない!」となります笑
なので、当然株価も下がって配当金も減るダブルパンチを食らう。これはもう相当なダメージです。ですが、ここは割り切ってサヨナラします。

最後が”配当方針”が変わった時です。これには色んな理由がありますが、一言で言うと「将来の配当金が見込めなくなった時」です。
直近で覚えている内容でいうと、”4996:クミアイ化学工業”が大きく利益を出していた「アクシーブ」と言う農薬が、特許切れとなって今後ジェネリック農薬が販売できることになったとニュースになった時がありました。
その時に発表した中期経営計画(会社の今後の長期方針)もいまいちパッとせず、”ずっと持っていられるか?”と判断しました。しかしながら「いつかまた何か新しい事をやってくれるはず!」と思い続ける方や、一度大きく下げて「この価格ならいいか。」と判断されたホルダーの方を否定するつもりはありません。あくまで個人の判断です。
売り時・買い時のまとめ
- 配当利回りは3.75%以上。
- 経営指標は買う前にチェック。
- 決算後落ち着いたら、または暴落をまつ(あとは気分)。
- 大きく買わずコツコツ買う。買ったら基本売らない。
大きなポイントは上の4つ。基本は買ったら売らない。買い時は暴落や決算後下がった時。それ以外は、指標(異常な状態じゃないか。)と長期チャート(右肩下がりではないか。)を見て判断。と言ったところです。そして一気に買わない。あくまで我慢してコツコツと1株~ずつ分散して買う。
もちろんテンション上がって買っちゃう時もあります(笑)。ですがそこは自己責任、大体は後悔してますが、それでも止められないときもある。そういう時に、少しずつ買っているのでまた「買い足し」と言う調整が効く利点もありますね。
いかがだったでしょうか。今後も何か思うところを感じた時、買い時のように少しずつ書いていこうと思います。
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