今日はこんな事があったよ(メール返信編)

学び

「うん、なんかごめんな・・・・」と猛反する日々

うちには優秀ではあるが、何とも言えないメンバーがおりまして、今日はその子に反省を意を込めると共に、チーム作りについての課題について考えて行きたいと思います。

※以下ストーリーの概要です。正直「物語」と宣言するくらいメチャクチャ長いです。覚悟したうえでお読みください。忙しい方は概要と結論だけお読みください。

言い訳のように聞こえるが、違和感を持ったので確認してみた。

メールの返信が遅かったのでαシステムのメンバに確認をしたところ、言い訳?やる気がない事を正当化したい?と感じられるような発言ではあるが、「気づいていたが、返信した方が良いのか判断できずにいた」と責任者である私に説明したが、違和感を感じた。

4年以上いるメンバ3人が、仕事を覚えようとしない事を危惧していた。

私ともう一人の後任にしたいと思っている社員Sが、新たなプロジェクトに参画する事になった。しかしながら他の3名は4年以上在籍しているが、仕事を自分事と考えていない節が見られる。


「僕も困ってたんです」— 若手社員の本音

「返信は極力タイムリーにしてほしい」とお願いをしたところ、Teamsの全体チャットで「こういう事に決まりましたので、ご協力お願いします。」と送信したので、呼び出して理由を聞くと。彼も困っていたと言う事に気づいた。

・・・さてそれでは書き出します。

【登場人物】

■ 老人A(管理要員)
元社員(課長)だったが一度クビになり、現在は外注として復帰。管理職の経験がある事からαシステムの管理を任せているが、主体的に動かずサボり癖や言い訳がある。元社員としての温情で、フリーランスとして当社と契約をしている。現場での経験は豊富だが技術や知識は無く経験を活かそうともしていない。普段は温厚に見せ誰かに頼る事を得意としているが、注意をするとたまにキレだすので、扱いが大変。定年過ぎた60代。いわゆる老害。

■ 老人B(マイペースベテラン)
知識と経験は豊富。スピード感には欠けるが、専門的な対応には一定の信頼がある。フリーランスとしても経験や知識が豊富で、当社と外注契約をしている。穏やかな性格のため、マスコット的なキャラで愛されている。最年長の70代。

■ 若手社員C(正社員4年目)
中途採用の40代社員。年齢的には若手とは言い難いが、立場的には現場での実働メンバーとして頑張ろうとしてくれているが。たまに空回り(暴走?)する事がある。意識も高く、空気を読みながら行動できるタイプ。

■ 後任候補S(リモート勤務)
チーム内での後任候補。住まいが遠いためリモート勤務だが、責任感があり、将来的にチームを引っ張る存在として期待されている。難点は記憶力が良くないのと、人前に出るのが苦手。あと繊細。

■ てんむす(現場責任者)
現場を統括し、チーム全体のバランスを見ながら、αシステムの管理を後任に移譲し、自らは新規事業(βシステム)に集中している。とはいえ役職がある訳ではないし、権限も特にない。薄給。

【システム】

■ αシステム(既存)
長年てんむすが運用してきた主力システム。現在は後任候補Sと老人Aを中心に運用・管理を移管中。

■ βシステム(新規)
最近運用を開始した新規システム。現場責任者が開発を主導しており、ライバル会社との競争の最前線にある重要プロジェクト。

■ σシステム(未着手)
αシステムの後継としてβシステムのプラットフォームを利用し、新たに構築するシステム。現在ライバル会社とのポジション競争の最前線にある重要プロジェクト。

先日私と後任候補のSさんが新たなシステム(σシステムにします。)の立ち上げに参加する事が決定し、残り3名に伝えたばかりだ。それがどういう事かというと、「システムの経験歴が最も長い二人が抜け、既存のメンバ3名に運用を任せる他がない。」と言う事である。

ある日の事、チームとしては私とAさんだけが参加する、よくある「管理者だけのTeam」にお客様である我々の部署のプロパーさんから、チャットが届いた。

「ライセンスのカウントの仕方を教えてください。開発環境にログインしたいのですが、ライセンスは開発環境でも数が減りますか?(αシステムにプロパー2名追加して、この機能を使ってもらいσシステムの参考にしたいのですが、ライセンスが圧迫しないか心配してます。)」

新たなシステムの立ち上げにおいて、参考となるのがαシステムだ。きっと今その打ち合わせをしている最中に送ってきたものだろう。管理業務を行うAさんに「このチャットの返信返せる?」とお願いしたところ、「ぇ?どれ?あぁ・・・うん。」と気づいてなかったようだったが、今後の事を考え、今回の回答を任せる事にした。

しかし一向に返信がされない。かれこれ30分は経っただろうか。

普段なかなか自分たちで覚えようとしないと感じていた事から、「現行システムの勉強会(Sさんから引き継いでもらうのが目的)」を定期的に開催してみたら?という提案から、定期ミーティング化され、そのミーティング時間通りに始めてしまっていた。慌ててそのテーブルに向かい、確認しに行った。

【・・・以降会話】

てんむす「ミーティングやってる中ごめんね、さっきのチャット、まだ返してないみたいだけど、どうなってる?出来ればミーティング始める前に、まずそっち返して欲しいんだけども。」

管理A「だから、今返すためにチーム内で、みんなにライセンスのカウント数が載ってる資料がどこにあるかとか、経験者のSに知ってるか聞いたり、みんなとどう回答するべきか話し合ってるんですよ。」

てんむす「・・・いや、分からなくて答えられないなら、お願いした時点で聞いてもらえれば良いし、探しても見つからないよ。実際ライセンスの契約は本来プロパーさんがやってるし、我々が知らない事なんだから。それより・・・」

・・・と続けようとした時、最年少のCが口を挟んできた。

社員C「いや、僕らはまだどこにも無いって言う事が分からないから、調べようとしてたんです。解答するのにも調べてもないのに回答するより、ちゃんと調べてから回答する方が良いと思ったんで調べてたんですね。それってまずい事ですか?確かにてんむすさんは経験が多いからライセンスのカウントの仕方とかもご存じなのかもしれないけど、私には分からない。分からないから調べてから返さないと相手に失礼じゃないかなって思うんですけど、これって間違ってます?」

てんむす「いや、調べる事が悪いわけじゃないんだよ?そうじゃなくて、この()の中を読んでもらいたいんだけど、心配してるのはライセンスが足りなくなる事を心配してる訳でしょ?ライセンス数は確かに減るけど、今ライセンスうち余ってるじゃん?だから、まずは心配してる事に応えて欲しくって、、、ライセンスは足りてますってまず答えてくれれば、、、」

社員C 「いやでもライセンスのカウント方法って書いてあるじゃないですか、そしててんむすさんはそれを知ってるんですよね?でも私はそれが分からないんですよ!てんむすさんは経験があるから、カウント方法を分かっていて、そうやってスラスラ解答がでるかもしれませんが、我々はまだ分って無い部分があって、てんむすさんはどこに何かあるのか分かってるかもしれないですけど、その経験がないと分からない事なのであれば、我々がそれを分かる事は出来ないじゃないですか。分からないままだとずっとこれからも我々は分からない。だからこうやって調べたり聞いたりしてるんですけど、これって間違ってます?少なくとも今私は契約書がどこにあるのか、そもそも無いのかすら分からなかったんですけど、、、」

・・・長い。あと論点がズレてる。あくまでまだライセンスのカウント方法に拘っている。彼は過去結構ハードな現場にもいたし、こういうゴリゴリのITっぽいワードや、それら仕組みなどに対する熱い想いを秘めている。理不尽な経験をしている事もしっている。それをネタと捉えている部分もあり、楽しくなってきたのか、語りを始めている。

てんむす「いやえっとね、契約書のありかやカウントの方法が分からない事は、別に悪いわけではないし責めるつもりもない、こういう機会で覚えればいいと思ってる。・・・問題はそこじゃなくて、」

社員C 「いや、分かってます。てんむすさんが責めてるとは私も思ってません、でも今実際Sさんから引継ぎとかをやっている最中なので、まだ全然わかってない分けじゃないですか。こういう機会って大切なので、経験豊富なてんむすさんなら今まで・・・」

・・・時間が過ぎてゆく。彼はいつも感情が高ぶるとマシンガントークのように、こういう感じになってしまうのだ。そもそも話の論点がズレてしまっているし、私は今彼とのトークを広げたいわけではない。Aさんに解答をしてもらいたかっただけなんだ。

てんむす「ごめん、ちょっといい?ちょーっと待ってね。俺もあんま時間ある訳じゃないし、今折角勉強会をやっている事だし、その点もみんなで話し合う議題にしてもらう方が良いかもしれない。それよりAさん・・・」

解答待たせすぎ!”調べて折り返します”でいいから、今すぐ返して!

ちなみにAさんはその間「まーたはじまったよ」って顔でひたすら黙ってモニターを見ていた。

”まず声をかけられたら、急いでるのかどうかも分からないので、結論「分からない」と伝えたうえで、調べた方がいいのか、解答を急いでいて調べる時間すらないのか、相手がどういう状況かを含めた回答をすべき”だ。

ただ、出来れば折角かっこ書きまでして、本来の意図をお客様が伝えてくれているのだから、そこを察してあげて欲しい・・・と、ここまで思うのは贅沢なのだろうか・・・。


・・・と言う事がありました。

正直僕にも言いたいことはあります。彼らはそれでもこの現場に4年以上はいます。毎日ほんわかと仕事をし、ほぼ毎日定時で上がり、そんな中でさっきも出てきたが”てんむすさんの経験があるから”と言うワードを逃げ道にする。これを言うと自慢やおごりになってしまうかもしれないが、私は入ったばかりの時は一人チームだったため。誰にも聞けない状況でした。何度も繰り返し資料を探しに行き、全ての資料の場所を整理し、2年ほどかかったがシステムの中身も把握した。後からきっと役に立つと思って、分かりやすい資料にも作り替えてきました。

Cさんは、調べようと努力をしようとしている。その姿勢を否定したくない。普段もお調子者なので、口だけなのかもしれないし、過去に現場でよくあるブラック企業的な経験もし、真面目にやってもひどい目に合った事が多かったと言う話も聞いている。その経験から、自分を守るすべとしての考えかもしれない。だがそれでも彼は既にここの現場で4年目だ。そんな状況を作った事は一度もない。

正直・・・心配だ。人に頼って自分では何もしない管理作業のAさん、仕事はするがマイペースに状況を楽しむBさんという二人の老人に、こんな調子のCさんは二人とは仲良くやっているようだが、任せても良いものだろうか・・・。


さてこの続きの話としては、賛否両論あるだろう。特にDX業界にいる人にとって、この手の話に正解や間違いと言い難い部分があるからだ。


翌日、システムの主幹元(利用者でありそのシステムのオーナ)から、利用者追加のメールが届いた。

打ち合わせなどもあり、私はそのメールの存在を知りつつも、メンバーと会話は出来ていない。それもタイミング悪く、例のミーティングの時間だ。内容を確認し、期限もまだ先である事もあり、メールでの連絡の為、返信が遅かったとしても怒られるような話ではないが、メールが届いてから3時間以上経過していた。

まだ誰も返信をしていない。もしくはまだ誰も気づいていない?数分後にミーティングが終わって、メンバが帰ってきた。

【・・・以降会話】

てんむす「あのみんな・・・この依頼メール、誰か拾えてる?」

社員C 「あ、それですね。認識してます。」

てんむす「そっか、まず良かった。ちなみに一旦承った旨、返信しないの?」

社員C 「いや、私もこういう時はすぐ返信した方が良いって思いは十分あります。ただ、ルール的にその辺決まってないじゃないですか?過去にそういうの気になって、Sさんに相談したんですよ。ただ、特に明確なそういうルールがある訳ではないって言われたんですね?実際ちゃんとするなら、メールの返信にだって、明確にどれくらいの期間までにちゃんと返すっていうサービスレベルって言うのが明確に決まっていて、それをしっかりしないと賠償すら考えないといけない感じのルールも・・・」

・・・うん。そう、また始まったのだ。彼の経験からもっとちゃんとした、お客様にサービスレベルを求められるような、外向けの仕事をした事や、良かれと思ってやった事に対して逆に怒られた苦い出や経験の愚痴的なものを語りたいのだろう(実際にそんな話もし始めた)。と、そう感じてしまった。

てんむす「うーん・・・僕もね、そういう現場があるって話は知っているし、理解はしているつもり。ただ一旦そこは置いといて、今のこの現場を前提に一旦会話してもいい?」

社員C 「ぇ?・・・はい。」

てんむす「まず、うちは社内システムだから、利用者との金銭的なやり取りはないよね?だからあくまで、対利用者に対する対応として、すぐに返信する事にたいして、マイナスは一切ないと思ってるけど、それについてどう思う?」

社員C 「そりゃー僕だってそう思ってますよ。それくらいはね。でも、実際に返信してる時と待たせる時と両方あったら、私はそう思っても新たに新人が来た時に迷ったりするわけじゃないですか?そういうのはルールでちゃんと決めておかないと迷子になっちゃったりしますよね?それに・・・」

てんむす「あー、一旦ごめん。じゃぁ確認だけど、Cさんは返信は早めにしたいいと考えてはいてくれるんだね?」

社員C 「もちろんですよ。でも実際じゃぁこのメール、返信をすぐしてもしなくても、我々が責められるような事はないじゃないですか。だってルールできまってないんですから。もしそれで怒られるような事があったら、改めてルール化しますってそこで決まればいいわけで・・・」

・・・いやちょっとまってくれ、今同じフロアにお客さんがいるんだぞ・・・?💦そんなネガティブな発言、でかい声で話されても・・・。

てんむす「ちょっと、ストップ・・・あのさ。確かに、返信をしなくても怒られることはないよ?それは合格ラインが60点だとして、60点にしようって事だよね・・・?でもさ、今後みんなにαシステムを任せるって伝えたばっかじゃん?一応これでも頑張って利用者やお客さんに、評価してもらえるように、俺頑張ってきたのね?その結果、うちの会社に対する評判ってものにつながる訳でしょ・・・?だから、俺的には極力お客さんにはうちの会社に任せてよかったって思ってもらいたいなって思うんだけど、どう・・・?」

社員C 「いや、分かります!僕もそう思います!でもルールが決まってないと結局今後もこんなことがずっと続く事になって・・・」

てんむす「いや、そうだよね、ごめん。ルールが無くて動きづらいんだったら、申し訳ない。ただ一旦この話の前に、俺的にはこのメールの件、返信してもらいたいって考えてる。・・・だから一旦メールに対して返信をしてもらってもいい・・・?」

社員C 「・・・分かりました。」

と、画面に向かってキータイピングの音が響き渡る。・・・うーん空気悪くしたかな?話も途中で遮っちゃったしなぁ・・・

てんむす「んー、さっきは話遮っちゃって申し訳ない・・・。あくまで俺の考えなんだけどさ、、、そのルールを大事にする考えはこれでも理解しているつもりだし、ぜひやってもらいたいと思ってる。だから、それが良いと考えてくれてるなら、ルール化をしてみるのはどう・・・?言うてさ、Cさんはうちの会社のプロパーなんだから、それを求めるなら是非それを任せたいし、進めて欲しいって思う。」

社員C 「分かってます・・・ちょっと待ってくださいね?」

・・・ぺこん♪

【以下我々全体チームへのチャット】

”お疲れ様です。今後依頼のメールに対しては、極力早く声を掛け合いメールに対しては返信すると言うルールにしようと思います。私が不在だったり気づかなかった時には、お手数ですがフォローを皆さんお願いします。”

・・・その後、まだCさんはタイプし続ける。この内容に続きがあるのかな・・・?今の時点で内容的に、別に悪くない内容ではある。今もわき目を振らずに、ものすごい勢いでタイプを続けている。・・・なんか違和感。

てんむす「Cさん・・・ちょっと」

と手招きして、部屋の外に連れ出す。

【今回のオチ】・・・ほんと長くなって申し訳ない。

てんむす「ごめんね、呼び出して。分かってるかもしれないし、念のため伝えておくけど、別にさっきの話、怒ってるわけじゃないからね?本当はこういうルールにしてもAさんにまとめたり引っ張ってってもらいたいんだけど・・・なかなかやってもら」

社員C 「そうそうそうそうそう!!!そうなんですよ!!!大丈夫ですホントそうなんですよ!!全然こういうの、決めようにも全然決まんないし!だからあぁやってチャットで送って置けば、後で証拠になるじゃないですか!いやーめんどくさいっすよね、ここまでやんないと全然話進まなくって・・・」

・・・うん。彼もどうやらうっぷんが溜まっていながらも、空気を読んであれやこれや試行錯誤していたようだ。ごめんな・・・ただ、折角外に連れ出したのに中にまで聞こえそうだ・・・さらに奥に誘いだして、その後も彼の想いのたけをしばらく受け止めつつ、今後また別なアプローチでチームαシステムの事、どうしていくべきかもっとちゃんと、作戦を考えていかんなぁと反省する事になりました。

いかがだったでしょうか。ひょっとしたら「納得いくオチになっていねぇんだけど???」って悶えてる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、こういうちゃんと考えているけど、どこか、なんか違う・・・きれいに終わらせてんじゃねぇよ間な事もあります。言いたい事は山ほどあります。ツッコミも覚悟の上です。とはいえ失敗から反省し、ネタとして昇華させ、自分事として学び、誰かに刺されば良いなと思っています。

そしてお約束「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」と言う言葉でしめくらせて頂きたいと思います。(フィクションだよ?信じて?※あとは行間をお読みください。)

以上でした。

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